第8回 札幌ゼロ読書会「本の話をしよう」
参加日時:2017.11.24. 19:00-21:00
開催地:Brown Books Cafe
参加人数:8人
紹介した本:中谷宇吉郎『雪』(『雪』の感想につきましては、別建てで投稿したいと思います)
札幌ゼロ読書会とは
札幌ゼロ読書会とは、2017年4月にスタートした読書会です。スローガンは「本を語る、人と繋がる読書会」です。詳しくは、主催者の井田祥吾さんが運営なさっているウェブサイトをご覧ください。
札幌ゼロ読書会
感想
今回の参加者は、主宰を務める井田さんを含めて8名でした。各々が温かい飲みものを注文し、リラックスした雰囲気が漂います。外には雪がはらはらと降り落ちているため、暖かい店内に入るとほっとするのかもしれません。くわえて、店内は木のぬくもりあふれる内装であり、照明も程よい明るさです。
そんな中、私は今日どうやって『雪』を紹介しようかと、今更になって必死に考えていました。というのも、今日は雪が降っているから『雪』を持っていこう、という安直な理由でこの本を選んでしまったからです。そうこうしているうちに、開催時刻となり、読書会はスタートしました。
この時点で、「まあ、好きな本であることには変わりはないし、収集がつかなくなったら参加者の方がフォローしてくれるだろう…。バナナでも握って落ち着こう…」とプチ諦観の念を抱いていました。この読書会では、本を紹介し終えた後、次の紹介者を指名する際に、ポリウレタン製のバナナのぬいぐるみ(?)のようなものをバトン代わりに用いていたのです。しかし、今回はその癒し担当のバナナがいません。バナナの不在について井田さんに聞けば、「(本を紹介するときにタイマーとして用いる)砂時計があれば十分かなと」とのこと。「これは本格的に話がとっちらかるぞ…。井田さん、あとは頼みました。」とあきらめの境地に達しました。
参加者の方々の自己紹介もすんだところで、いざ本の紹介が始まるかなと思いきや、井田さんから、「今日はみなさんが本を紹介しやすくなるかもしれないワークを、実験的にやってみたいと思います」との一声が。これは朗報です。ワークの内容は、紹介する本の著者への質問を、参加者同士で出し合うというものでした。たとえば、私は中谷宇吉郎の『雪』を紹介するつもりで持ってきました。参加者は『雪』の表紙や本文をパラパラとみながら、中谷先生への質問を考えます(具体的な方法については、井田さんの企業秘密かもしれないので、ここでは伏せます)。この作業を参加者の人数分行うのですから、結構頭を使います。しかし、これが楽しいのです。いわば、脳のフィットネスといったところでしょうか。
『雪』の中谷先生の元には、参加者の方から、「尊敬する科学者はだれか」、「どうして様々な種類の雪の結晶ができるのか」、「雪の美しさに初めて気が付いたのは何歳の頃か」、「科学者にとって、いちばん大切なことは何か」、「寒さには強いのか」などの質問が寄せられました。これらの質問をガイドラインとして本を紹介してみると、いつもの紹介よりも具体的かつ内容のある紹介ができたように思います。質問に対して返答するという形式は、さながらラジオのパーソナリティーになったような気分で、爽快感さえありました。
「面白い本おしえてよ」という問いに対し、いつもは単に「楽しかった、面白かった」で紹介が終わってしまったり、細切れの情報を脈絡なくつなげたとっ散らかった紹介をしてしまうことが多かったように思います。著者への質問を参加者全員で考え、各々がそれらの質問をガイドラインとして用いるという方法は、上記のように紹介の具体性・連続性を高めるとともに、参加者全員で読書会を作り上げている感覚を抱くことができる方法でもあるのかなと感じました。
まだもう少し書きたいことがあるので、第8回 札幌ゼロ読書会「本の話をしよう」に参加しました②も投稿したいと思います。
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